急変対応で大切なポイント
患者の急変は、文字通り急に病状が変化する状態のことです。
いつ、どんな患者に起こるのか全く予測できないこともあります。
急変した当日の朝のバイタルは安定していたというように、急変の予兆がないことの方が多いです。
看護師の冷製で迅速な急変対応と、医師との連携が患者の救命率を高めます。
患者が急変したときの対応ポイントは、迅速評価にあるでしょう。
迅速評価は一次評価の前に行うもので、急変した患者に直面した瞬間から開始します。
呼吸・循環・外見を即座に確認し、キラーシンプトムが始まっていないかを見極めるのです。
体表温度の確認や脈の蝕知のほか、視覚での確認や呼びかけへの反応など数秒以内で判断しましょう。
迅速評価は、看護師の五感が重要となってくる大事な行動です。
また、この時点で急変であることを医師やほかの看護師に知らせることも欠かせません。
連携をとることで、ルート確保や気管内挿管などが迅速に進みます。
そして、早い段階で心臓マッサージやAED使用の指示を行いましょう。
急変した患者の既往症を、できる限り確認することも大切です。
呼吸の変化によっては、既往症の進行が懸念されるケースもあります。
看護師同士の連携でカルテを確認しながら、医師への連携を図ると急変対応の早急な処置が可能です。
急変時のフローは、救急看護関係のミニガイドが存在します。
ポケットサイズのものもあるので、常に携帯しておくと咄嗟のときにも対応できるでしょう。